SNS用バナー制作で意識すべきデザインルール

SNSではユーザーが高速でスクロールするため、一瞬で視線を止めるインパクトが重要です。強調したい情報（キャンペーン名、金額、限定性）は大きく表示し、中央または左上に配置することで、注目を集めやすくなります。

フィードで表示される時間が短いため、情報を詰め込みすぎないシンプルな構成が効果的です。要点を3つ以内に絞り、文字サイズや余白を意識することで、内容の伝達力を高めます。詳しい情報は投稿文やリンク先に任せましょう。

SNS利用者の大半はスマートフォンユーザーです。モバイル視点で読みやすい文字サイズと解像度を設定することが必要です。たとえばInstagramでは1080×1080px、Twitterでは1200×675pxなど、媒体ごとの推奨サイズに準拠しましょう。

バナー内にロゴ、ブランドカラー、定型フォントを取り入れることで、ブランドの一貫性と認知の積み重ねが可能になります。ユーザーが複数回目にしたときに「この会社の投稿だ」と気づく仕掛けが重要です。

SNSバナーでは、画像で感情や雰囲気を、テキストで要点を伝えるのが理想的です。背景画像がうるさすぎると文字が読みづらくなるため、画像処理（暗め・ぼかし・オーバーレイ）でテキストの可読性を確保することが基本です。

Instagramでは、1080×1080pxの正方形フォーマットが基本であり、ビジュアルの美しさが何よりも重視されます。写真やイラストのクオリティを意識しつつ、キャッチコピーは中央に大きく配置。ハッシュタグとの連携も視野に入れて作成しましょう。

Twitterは1200×675pxの横長フォーマットが主流で、キャッチーな言葉やインパクト重視のビジュアルが効果的です。タイムラインで流れやすいため、短く強いワードで興味を引く必要があります。拡散されやすい「ネタ性」や「ニュース性」もデザインに盛り込みましょう。

Facebookは30〜50代の利用者が多く、広告っぽさを抑えた自然なデザインが好まれます。情報過多を避け、写真や人物の表情を活かすトーン設計が重要です。解像度は1200×628pxが推奨されています。

LINEでは640×200pxなどの細長いバナーが多く使用され、表示時間も短いため、「限定」「今だけ」「無料」といった一目で伝わるワードが重要です。装飾よりも情報の明快さを重視し、LINEユーザーの操作導線を意識したデザインに仕上げましょう。

YouTubeでは動画の合間に出るバンパー広告にバナー的要素を盛り込む場合、大きなテキスト・短い訴求・中央集中レイアウトが基本です。5〜6秒の表示で伝え切る必要があるため、絵と文字の瞬間伝達性が求められます。