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訴求軸の決め方:バナーで“何を言うべきか”を最短で決めるフレームワーク

2026.2.5
訴求軸の決め方:バナーで“何を言うべきか”を最短で決めるフレームワーク
バナー制作において成果を大きく左右する要素が「訴求軸」です。どれだけデザインが洗練されていても、ユーザーに刺さる訴求軸が定まっていなければクリックやコンバージョンにはつながりません。しかし現場では「何を言えばいいのかわからない」「強みはあるがバナーでどう表現すべきか迷う」といった課題が頻発します。本記事では、バナー制作時に迷わず訴求軸を決めるための思考フレームワークを体系的に解説します。感覚やセンスに頼らず、ユーザー心理・商材特性・配信環境を踏まえて“最短で答えを出す”実践的な考え方を整理し、成果につながる訴求設計を可能にします。

目次

バナー訴求軸が成果を左右する本質的理由

バナー広告は限られた表示面積と一瞬の接触時間の中で、ユーザーの行動を促す必要があります。そのため「何を伝えるか」を誤ると、デザイン以前に成果が出ません。訴求軸とは単なるキャッチコピーではなく、ユーザーがそのバナーを見る一瞬で「自分に関係がある」と判断するための判断材料です。この章では、なぜ訴求軸がバナー成果を決定づけるのかを構造的に整理します。

バナーは情報伝達ではなく判断補助装置

バナー広告は多くの情報を伝える媒体ではありません。ユーザーはスクロールやページ遷移の途中で、無意識に「見る・見ない」「押す・無視する」を瞬時に判断しています。つまりバナーの役割は説明ではなく、判断を補助することです。ここで重要なのはユーザーが判断に使う基準を先回りして提示することです。価格、実績、悩みへの共感、緊急性など、判断材料は限られています。それらを網羅的に盛り込むのではなく、「このバナーは自分向けだ」と一瞬で思わせる単一の判断軸を提示することが、訴求軸設計の出発点になります。

デザイン改善で成果が伸びない根本原因

配色やフォント、写真を変えても成果が伸びないケースは非常に多く見られます。その原因の多くは、訴求軸が曖昧なままデザインだけを調整している点にあります。デザインは訴求を強調するための手段であり、訴求そのものを生み出すものではありません。特に複数の強みを並列で訴えると、ユーザーの判断コストが増大します。結果として「結局何が良いのかわからないバナー」になり、スルーされやすくなります。訴求軸が定まっていない状態でのデザイン改善は、成果改善に直結しないのです。

訴求軸=ユーザー視点での価値定義

多くの現場では、訴求軸を「自社の強み」と捉えがちですが、それだけでは不十分です。重要なのは、その強みがユーザーにとってどのような価値として認識されるかです。例えば「業界最安値」という強みも、ユーザーが品質不安を抱えている状況では逆効果になることがあります。ここで意識すべきは事実ではなく意味です。同じ特徴でも、ユーザーの状況や心理フェーズによって価値の意味は変化します。訴求軸とは、特徴をユーザー視点の価値に翻訳したものだと理解する必要があります。

訴求軸が決まると制作スピードが上がる理由

訴求軸が明確になると、バナー制作全体の意思決定が高速化します。コピーの取捨選択、ビジュアルの方向性、情報量の上限などが自然と決まるため、迷いが減ります。特に運用型広告では、短期間で複数パターンを検証する必要があります。その際、訴求軸がブレないことが検証精度を高める要因になります。訴求軸は成果だけでなく、制作効率や改善スピードにも直結する重要な設計要素なのです。

訴求軸を決める前に整理すべき3つの前提条件

訴求軸は思いつきやセンスで決めるものではなく、事前整理によって候補が自然に絞り込まれるものです。特にバナーでは情報量が極端に制限されるため、前提条件の整理が甘いと訴求が発散します。この章では、訴求軸を決める前に必ず整理しておくべき3つの視点を解説します。

誰に向けたバナーなのかを一点で定義する

最初に明確にすべきなのはターゲットです。ただし「30代男性」「法人担当者」といった属性定義だけでは不十分です。重要なのはその瞬間のユーザー状態です。同じ人物でも「情報収集中」なのか「比較検討中」なのかで刺さる訴求は変わります。バナーは流入文脈が明確なケースが多いため、配信面・キーワード・コンテンツ内容から、ユーザーが置かれている状況を具体的に仮定します。この前提が曖昧なままでは、訴求軸は必ずブレます。

競合と同じことを言っていないかを確認する

訴求軸を考える際、自社の強みだけを洗い出してしまうケースが多く見られます。しかし実際のユーザーは、常に複数の選択肢を同時に目にしています。そのため競合と同じ訴求は存在しないのと同じです。価格、実績、安心感などの王道訴求は、競合もほぼ同様に打ち出しています。その中で「自社が一番言いやすいこと」ではなく、「競合が言いにくいこと」「競合が強調していない視点」を意識することで、訴求軸の独自性が生まれます。

バナー1枚で達成したいゴールを限定する

訴求軸が定まらない原因として、「このバナーで何を達成したいのか」が曖昧なまま制作が始まる点が挙げられます。認知拡大、クリック獲得、申込促進では、最適な訴求は異なります。特に運用型広告では全てを1枚で狙わないことが重要です。クリックが目的なら詳細説明は不要ですし、比較検討層向けなら具体性が求められます。ゴールを1つに限定することで、訴求軸も自然と絞り込まれます。

商材の「選ばれる理由」を分解して考える

自社商材がなぜ選ばれているのかを分解することも重要です。機能、価格、サポート、導入実績などを並べるのではなく、「なぜそれが嬉しいのか」まで掘り下げます。ここで意識したいのは機能ではなく結果です。例えば「設定が簡単」という特徴は、「時間を無駄にしない」「専門知識が不要」という価値に変換できます。この変換作業を行うことで、バナーに適した短く強い訴求軸が見えてきます。

最短で答えを出す訴求軸決定フレームワーク

前提条件が整理できたら、次は実際に訴求軸を決めるフェーズに入ります。ここでは、現場で迷いがちな「結局どれを選ぶべきか」という問題に対して、思考を直線化するためのフレームワークを解説します。複雑に考えず、判断を積み重ねることで最短で最適解にたどり着く設計です。

悩み起点かベネフィット起点かを選ぶ

まず決めるべきは、訴求の入口をどこに置くかです。ユーザーの課題や不安を直接突く「悩み起点」と、得られる結果や未来像を示す「ベネフィット起点」のどちらかに必ず寄せます。両方を同時に入れると情報過多になります。特にバナーでは最初の一言で視線を止められるかが重要です。顕在ニーズが強い層には悩み起点、潜在層や認知拡大ではベネフィット起点が機能しやすい傾向があります。

数字で言えるか言えないかで切り分ける

訴求候補を洗い出したら、それが数字で表現できるかを確認します。数字は一瞬で理解されやすく、比較検討フェーズのユーザーに強く刺さります。一方で、数字が使えない場合は共感や安心感に寄せる必要があります。ここで重要なのは無理に数字を作らないことです。根拠の弱い数値は逆に不信感を生みます。数字がある訴求と、言葉で価値を伝える訴求を明確に分けることで、軸の精度が上がります。

今すぐ理由があるかを必ず確認する

バナーで行動を促すには、「今動く理由」が不可欠です。割引、期間限定、先着、無料などが代表例ですが、それ以外にも「今の悩みを放置するとどうなるか」という示唆も有効です。ここで確認すべきはその訴求が今である必然性を持つかという点です。今すぐ理由が弱い訴求は、どれだけ魅力的でも後回しにされがちです。

最後は一番“削れる”訴求を残す

複数の訴求軸候補が残った場合、最後は「削った時に一番伝わらなくなるもの」を選びます。逆に言えば、削っても成立する訴求は軸として弱い可能性があります。バナーは引き算のメディアです。削れない要素こそが本当の訴求軸であり、それ以外は思い切って捨てる判断が必要です。

訴求軸をバナーコピーへ落とし込む具体手順

訴求軸が決まっても、それをそのままバナーに載せて成果が出るとは限りません。重要なのは、決めた訴求軸を「一瞬で理解できる言葉」に変換するプロセスです。この章では、訴求軸をバナーコピーへ落とし込む際の具体的な考え方と注意点を整理します。

訴求軸は一文で言い切れるまで削る

まず行うべきは、訴求軸を一文で言語化する作業です。頭の中で理解しているつもりでも、文章にすると冗長になりがちです。バナーでは主語と結論が即座に伝わる構造が不可欠です。「誰が」「どうなる」「なぜ今なのか」を一文に収め、それ以外の情報は思い切って削ります。この段階で長文化する場合、訴求軸自体がまだ整理し切れていない可能性があります。

視線の流れを前提に言葉を分解する

バナーは文章を読む媒体ではなく、視線が流れる媒体です。そのためコピーは一文をそのまま載せるのではなく、視線の流れに合わせて分解します。結論→補足→行動喚起の順に配置することで、理解速度が上がります。ここで重要なのは最初の要素だけで意味が成立するかという点です。最初の言葉を見ただけで訴求軸が伝わらなければ、後続は読まれません。

装飾語より判断語を優先する

「簡単」「安心」「おすすめ」といった装飾語は便利ですが、多用すると訴求がぼやけます。バナーでは感情を動かす言葉よりも、判断を促す言葉が重要です。具体的には対象者、条件、制限、比較要素などです。判断に必要な情報を優先的に出すことで、クリックの質が向上します。装飾語はあくまで補助として使う意識が必要です。

LPと役割を分離して考える

バナーとLPで同じことを伝えようとすると、情報過多になります。バナーの役割は「行く理由」を作ることであり、「理解させること」ではありません。訴求軸はバナーで提示し、詳細説明はLPに委ねます。この役割分担を明確にすることで、バナーは尖らせ、LPで納得させる構造が作れます。

成果を最大化する訴求軸検証と改善の考え方

訴求軸は一度決めて終わりではありません。特にバナー広告では配信後の数値から訴求の強度を検証し、改善を繰り返すことで成果が最大化されます。この章では、感覚に頼らず訴求軸を検証・改善するための実践的な考え方を解説します。

検証はデザインではなく訴求単位で行う

ABテストを行う際、色や写真だけを変えてしまうケースが多く見られますが、それでは本質的な改善につながりません。検証すべきは訴求軸そのものです。悩み起点とベネフィット起点、価格訴求と実績訴求など、判断基準が明確に異なる軸同士を比較することで、ユーザーが何に反応しているのかが見えてきます。細かな表現差ではなく、訴求構造の違いで検証する意識が重要です。

CTRとCVRを分けて評価する

訴求軸の良し悪しを判断する際、CTRだけで評価してしまうのは危険です。強い言葉はクリックを集めやすい一方で、意図しないユーザーを集める可能性もあります。重要なのはCTRとCVRを分解して見ることです。CTRが高くCVRが低い場合は訴求が広すぎ、CTRが低くCVRが高い場合は訴求が狭すぎる可能性があります。目的に応じて最適なバランスを見極めます。

数字が落ちた時は軸を疑う

成果が落ちた際、多くの現場では配信設定や入札単価を疑います。しかし訴求軸が市場やユーザー心理とズレてきているケースも少なくありません。特に競合が増えた場合や市場環境が変化した場合、以前刺さっていた訴求が陳腐化することがあります。数字が落ちた時こそ、訴求軸を再定義するタイミングだと捉えるべきです。

勝ち訴求を横展開する際の注意点

成果が出た訴求軸は、他のバナーや媒体にも展開したくなります。しかし配信面やユーザー文脈が変われば、同じ訴求が通用するとは限りません。重要なのは訴求の言葉ではなく構造を展開することです。なぜその訴求が刺さったのかを分解し、別文脈でも成立する形に再構築することで、再現性の高い改善が可能になります。

まとめ

バナーにおける訴求軸は、コピー制作やデザイン以前に決めるべき最重要要素です。ユーザーの状態、競合環境、バナーの役割を整理し、フレームワークに沿って判断することで、迷わず最適な訴求を選べるようになります。感覚ではなく構造で訴求軸を決め、検証と改善を繰り返すことで、バナー広告の成果は安定して向上します。
この記事を書いたライター
バナー制作に特化したデザイン会社(バナー制作実績)。累計では数千本のバナーデザインを手掛けております。Instagram・X(旧Twitter)・LINE・GDN・YDN・アフィリエイト等、広告用のバナー制作を幅広くご対応可能です。

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    ※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ 
    調査期間:2020年8月7日~12日
    調査方法:インターネット調査 
    調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
    調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名

     
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