バナー制作の依頼方法:発注〜納品までの流れと失敗しないチェックリスト
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バナー制作を外部に依頼するときの準備・依頼先の選び方・見積もりの比べ方・修正の伝え方を、発注から納品までの順に解説します。広告バナーの制作を年間数千本受けているバナー制作.jp の目線で、メールにそのまま貼れる依頼文のテンプレートと、印刷して使えるチェックリストも用意しました。
目次
バナー制作依頼の準備フェーズ
依頼の前にそろえておくものは、目的・ターゲット・掲載場所とサイズ・文字と素材・納期の5つです。ここが決まっていれば、制作側はすぐに見積もりと日程を出せます。
決まっていない項目があっても構いません。「未定」と書いて相談すれば、制作側が一緒に決めてくれます。
決まっていない項目があっても構いません。「未定」と書いて相談すれば、制作側が一緒に決めてくれます。
目的とターゲットを1行で書く
まず「このバナーで、誰に、何をしてほしいか」を1行で書きます。たとえば「30〜40代の乾燥肌に悩む女性に、新しい保湿クリームの初回割引を知ってもらい、商品ページへ来てほしい」のような形です。
目的によって、デザインの重心が変わります。認知が目的なら商品の写真や世界観を大きく、セールへの誘導なら価格や期間を大きく見せます。ターゲットの年齢や悩みが分かると、色や書体、言葉の選び方も決まります。
目的によって、デザインの重心が変わります。認知が目的なら商品の写真や世界観を大きく、セールへの誘導なら価格や期間を大きく見せます。ターゲットの年齢や悩みが分かると、色や書体、言葉の選び方も決まります。
掲載場所とサイズを確かめる
バナーは、出す場所によって決まったサイズや容量があります。依頼の前に、どこに出すかと、そこで決められているサイズ・ファイル形式・容量を確かめておきます。
- SNS広告:正方形(1080×1080px)や縦長(1080×1920px)が中心
- ディスプレイ広告:300×250px・728×90px など、決まったサイズが多数
- 自社サイト・LP:置く場所の幅に合わせて自由に決める
入れる文字と素材をまとめて渡す
バナーに入れる文字(キャッチコピー・価格・期間・注意書き)は、できるだけ決めてから渡します。文字の量が決まらないと、デザインの配置も決まりません。
素材は、ロゴのデータ(できれば ai・svg など拡大しても粗くならない形式)、商品写真、ブランドカラーの色の番号をまとめて渡します。使ってよい写真かどうか(自社で撮ったものか、素材サイトで買ったものか)も添えておくと、あとで権利の確認に困りません。
参考にしたいバナーがあれば、2〜3枚を「好きな所」「避けたい所」を一言ずつ添えて共有します。
素材は、ロゴのデータ(できれば ai・svg など拡大しても粗くならない形式)、商品写真、ブランドカラーの色の番号をまとめて渡します。使ってよい写真かどうか(自社で撮ったものか、素材サイトで買ったものか)も添えておくと、あとで権利の確認に困りません。
参考にしたいバナーがあれば、2〜3枚を「好きな所」「避けたい所」を一言ずつ添えて共有します。
納期は「掲載開始日」から逆算する
納期は、掲載を始める日から逆算して伝えます。初稿の確認、社内の確認、修正、広告の審査には、それぞれ日数がかかります。掲載開始日を伝えて、そこから逆算した初稿の希望日も相談すると、無理のない日程を組めます。
急ぎのときは、最初の連絡で「いつまでに、何枚、どこに出すか」を伝え、文字と素材をそろえてから依頼します。そうすれば、短い日数でも仕上がりが崩れにくくなります。短納期で無理が出やすい条件と現実的な日数は、バナー制作の納期目安で詳しく説明しています。
急ぎのときは、最初の連絡で「いつまでに、何枚、どこに出すか」を伝え、文字と素材をそろえてから依頼します。そうすれば、短い日数でも仕上がりが崩れにくくなります。短納期で無理が出やすい条件と現実的な日数は、バナー制作の納期目安で詳しく説明しています。
そのまま使えるバナー制作の依頼文テンプレート
下のテンプレートの【 】を埋めて、そのままメールや問い合わせフォームに貼り付けてください。分からない項目は「未定」「相談したい」と書けば大丈夫です。空欄のまま送るより、制作側が確かめる手間が減り、見積もりも早く返ってきます。
- 件名:バナー制作のご依頼(【商品・キャンペーン名】)
- 【会社名】の【氏名】です。下記のバナー制作をお願いしたく、ご連絡しました。
- ■ 目的:【例:新商品の認知、セールへの誘導、資料請求を増やしたい】
- ■ ターゲット:【例:30〜40代の女性、乾燥肌に悩んでいる】
- ■ 掲載する場所:【例:Instagram広告、Googleディスプレイ広告、自社サイトのトップ】
- ■ サイズと枚数:【例:1080×1080px を2案、300×250px を1枚】
- ■ 入れたい文字:【キャッチコピー・価格・期間など。決まっていなければ「相談したい」】
- ■ 使う素材:【ロゴ・商品写真・ブランドカラーの有無。なければ「素材から相談したい」】
- ■ 参考にしたいバナー:【URLや画像。好きな所・避けたい所も一言】
- ■ 希望の納期:【初稿の希望日/最終の納品日/掲載開始日】
- ■ ご予算:【例:○円以内。未定でも可】
- ■ 確認する人:【例:担当の私と、最後に部長が確認】
- お見積もりと、初稿までの日数を教えていただけますか。
- よろしくお願いいたします。
依頼先の選び方と見積もりの取り方
準備ができたら、依頼先を選びます。大切なのは、安さだけで決めないことと、見積もりを同じ条件で比べることです。
制作会社とフリーランスの違い
依頼先は大きく、制作会社とフリーランス(個人のデザイナー)に分かれます。どちらが良いかは、依頼の内容で決まります。
どちらに頼む場合も、作りたいバナーに近い制作例があるかを最初に見ます。きれいな作品が多くても、広告バナーの実績が少なければ、クリックされるための工夫は弱いことがあります。
| 制作会社 | フリーランス | |
|---|---|---|
| 料金 | 個人より高めのことが多い | 安めのことが多い |
| 進め方 | 担当者が窓口になり、複数人で確認する | デザイナー本人と直接やり取りする |
| 向いている依頼 | 枚数が多い、サイズ違いが多い、急ぎ、毎月続く | 1〜数枚、日程に余裕がある、作風を指名したい |
| 気をつける点 | 担当者を通すぶん、やり取りに一手間かかることがある | 体調や他の仕事で、日程が動くことがある |
見積もりで伝えること
見積もりを頼むときは、依頼文テンプレートの内容をそのまま送ります。とくに、サイズと枚数、修正の回数の希望、元データ(あとで自分で直すためのデータ)が要るかどうかは、料金に直接かかわるので必ず伝えます。
条件があいまいだと、制作側は多めに見積もるか、あとから追加料金が出るかのどちらかになります。
条件があいまいだと、制作側は多めに見積もるか、あとから追加料金が出るかのどちらかになります。
複数社に見積もりを取るときの比べ方
見積もりを2〜3社から取ると、相場がつかめ、極端に高い・安い見積もりにも気づけます。比べるときは、金額だけでなく次の5点を同じ表に並べると判断しやすくなります。
- 提案の中身:目的やターゲットに合わせた案になっているか
- 実績:作りたいバナーに近いテイストの制作例があるか
- 修正:何回まで、どこまでが料金に含まれるか
- 納期:初稿と納品の日付がはっきりしているか
- 費用の内訳:デザイン費・素材費・サイズ違いの追加料金が分かれて書かれているか
見積書で確かめる所(バナー制作.jp の料金の例)
見積書は、1本の料金だけでなく、何が含まれていて何が別料金かを見ます。同じ「1本○円」でも、含まれるものが違えば総額は大きく変わります。参考に、バナー制作.jp の料金を載せます(制作費用・制作の流れより)。
ほかの会社の見積書を見るときも、この表の項目が含まれているかを1つずつ確かめると、比べやすくなります。
| 項目 | バナー制作.jp の場合 |
|---|---|
| 静止画バナー | 1本 4,000円(税別、サイズの制限なし) |
| サイズ違い(リサイズ) | 1サイズ 2,000円 |
| 修正 | 1回まで料金に含む |
| 元データ(ai) | 制作料金の +20% |
| ディレクション | 制作料金の +20% |
| 制作の日数 | 1サイズは最短1日〜、複数サイズは最短3日〜(土日祝は休み) |
発注の前に書面で残すこと
見積もりに納得したら、発注の前に、少なくとも次の3点を書面(メールでも可)で残します。
- 著作権:納品したバナーの権利がどちらにあるか
- 使える範囲:別の媒体やサイズへの転用、あとからの改変をしてよいか
- 制作実績としての掲載:制作会社のサイトに載せてよいか
制作中のやり取りのポイント
発注したあとは、初稿の確認と修正のやり取りが中心になります。修正の回数は料金や日数にかかわるので、1回ごとの指示をはっきりさせることが大切です。
初稿は「目的に合っているか」から見る
初稿が届いたら、細かい色や文字の前に、まず最初に決めた目的に合っているかを見ます。セールへの誘導が目的なら、価格と期間が一番に目に入るか。認知が目的なら、商品が何かがひと目で分かるか、という見方です。
確認は、実際に出す場所の大きさで行います。パソコンの画面いっぱいに広げて見ると、スマホで見たときの文字の小ささに気づけません。
確認は、実際に出す場所の大きさで行います。パソコンの画面いっぱいに広げて見ると、スマホで見たときの文字の小ささに気づけません。
修正の指示は「どこを・どう変えるか」まで書く
修正の指示は、変えたい場所と、どう変えたいかまで書くと、1回で直ります。言葉だけの指示は、受け取る人によって答えが変わります。
画像の上に印と文字を直接書き込んで伝えると、さらに食い違いが減ります。バナー制作.jp でも、修正の指示は画面に書き込めるツール(mitekaku、無料)を使っています。
| 伝わらない指示 | 伝わる指示 |
|---|---|
| もっと目立たせてください | 価格の「1,980円」を今の1.5倍の大きさにして、色を赤(#E60012)にしてください |
| 全体的にもう少しおしゃれに | 参考バナー(URL)のように、余白を広くして文字を細い書体にしてください |
| 写真が暗い気がします | 商品写真の明るさを上げて、背景を白に近づけてください |
| 文字が多いので減らして | 3行目の「送料無料・即日発送」を消して、キャッチコピーと価格だけにしてください |
| 若い人向けの雰囲気に | 20代の女性向けに、配色をピンクとベージュに、角を丸くしてください |
| ボタンが分かりにくい | 「詳しくはこちら」のボタンを右下に移して、オレンジの背景に白い文字にしてください |
社内の確認は1回にまとめる
修正の指示は、社内で意見をまとめてから1回で伝えます。担当者・上司・別の部署から、ばらばらに指示が届くと、指示どうしが食い違い、修正の回数が増えます。
初稿を見る前に、確認する人と最後に決める人を決めておきます。
初稿を見る前に、確認する人と最後に決める人を決めておきます。
納品物で確かめること
納品されたら、次の点を確かめます。
- サイズ(px)とファイル形式(JPEG・PNG など)が依頼どおりか
- 容量が掲載先の上限に収まっているか
- 文字の誤り(価格・期間・社名・注意書き)が無いか
- 元データを頼んだ場合は、そのデータが届いているか
納品後にやること
納品で終わりではありません。掲載が始まってからの確認と、次の依頼に向けた記録までが、依頼の仕事です。
実際の掲載先で表示を確かめる
掲載が始まったら、実際の広告やページで、スマホとパソコンの両方から表示を確かめます。広告によっては、端が切れたり、文字の上にボタンが重なったりします。気づいたらすぐ制作側に伝えれば、早く直せます。
データと権利の記録を残す
納品されたデータは、元データと一緒に、作った日・使った写真の出どころ・権利の取り決めをまとめて保存します。次に同じキャンペーンで別のサイズを作るときや、別の会社に頼むときに、このまとめがあると説明がすぐ済みます。
よくあるトラブルの型と防ぎ方
バナー制作のトラブルの多くは、デザインの腕よりも、依頼の段階の食い違いから起きます。よくある3つの型と、その防ぎ方です。
修正が終わらない
「もっとおしゃれに」のような言葉だけの指示が続くと、制作側の受け取り方がぶれ、修正が何度も続きます。修正の回数が料金に含まれる分を超えると、追加料金や日数の延長にもつながります。
防ぐには、参考にしたいバナーを最初に2〜3枚見せ、修正のときは「この色」「この文字の大きさ」と具体的な所を指して伝えます。上の比べ表の書き方が目安です。
防ぐには、参考にしたいバナーを最初に2〜3枚見せ、修正のときは「この色」「この文字の大きさ」と具体的な所を指して伝えます。上の比べ表の書き方が目安です。
料金と範囲の思い違い
「サイズ違いも含まれていると思っていた」「修正は何回でもできると思っていた」「元データももらえると思っていた」という食い違いです。どれも、見積もりの段階で確かめれば防げます。
見積書に、枚数・サイズ・修正の回数と範囲・納品の形式が書かれているかを見て、書かれていないものは「含まれますか」と聞いておきます。含まれない場合の料金も、先に聞いておくと安心です。
見積書に、枚数・サイズ・修正の回数と範囲・納品の形式が書かれているかを見て、書かれていないものは「含まれますか」と聞いておきます。含まれない場合の料金も、先に聞いておくと安心です。
写真や素材の権利の確認漏れ
ネットで見つけた写真や、他社のバナーに似せたデザインを使うと、あとで権利の問題になることがあります。自社で用意した写真でも、モデルの写真は使える期間や媒体が決まっていることがあります。
防ぐには、渡す素材ごとに出どころ(自社で撮影・素材サイトで購入・制作側に用意を頼む)を伝えます。素材を制作側に用意してもらう場合は、その素材をどこまで使えるかも確かめておきます。
防ぐには、渡す素材ごとに出どころ(自社で撮影・素材サイトで購入・制作側に用意を頼む)を伝えます。素材を制作側に用意してもらう場合は、その素材をどこまで使えるかも確かめておきます。
失敗しないためのチェックリスト
依頼の前と、見積もり・発注のとき、制作中、納品後に確かめることをまとめました。印刷して、依頼のたびに上から順に印を付けて使ってください。
| いつ | 確かめること |
|---|---|
| 依頼の前 | 目的とターゲットを1行で書けた |
| 依頼の前 | 掲載場所と、すべてのサイズ・枚数を決めた |
| 依頼の前 | 入れる文字(キャッチコピー・価格・期間・注意書き)を決めた |
| 依頼の前 | ロゴ・写真・ブランドカラーをまとめ、写真の出どころも分かる |
| 依頼の前 | 参考にしたいバナーを2〜3枚選び、好きな所・避けたい所を書いた |
| 依頼の前 | 掲載開始日と、そこから逆算した初稿の希望日を決めた |
| 見積もり・発注 | 同じ条件で2〜3社に見積もりを頼んだ |
| 見積もり・発注 | 修正の回数、サイズ違い、元データが料金に含まれるか確かめた |
| 見積もり・発注 | 著作権・使える範囲・実績としての掲載を書面で残した |
| 制作中 | 確認する人と、最後に決める人を決めた |
| 制作中 | 初稿を実際に出す場所の大きさで確かめた |
| 制作中 | 修正の指示を「どこを・どう変えるか」まで書き、1回にまとめて伝えた |
| 納品後 | サイズ・形式・容量・文字の誤りを確かめた |
| 納品後 | 実際の掲載先で、スマホとパソコンの表示を確かめた |
| 納品後 | データと権利の取り決めをまとめて保存した |
まとめ
バナー制作の依頼で大切なのは、目的・ターゲット・サイズ・文字と素材・納期を、最初にそろえて伝えることです。見積もりは同じ条件で2〜3社を比べ、権利と修正の範囲は発注の前に書面で残します。
迷ったときは、上の依頼文テンプレートを埋めるところから始めてください。埋められない項目があれば、それがまさに制作側に相談すべき点です。
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迷ったときは、上の依頼文テンプレートを埋めるところから始めてください。埋められない項目があれば、それがまさに制作側に相談すべき点です。
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この記事を書いたライター

※アンケートモニター提供元:ゼネラルリサーチ
調査期間:2020年8月7日~12日
調査方法:インターネット調査
調査概要:デザイン制作会社10社を対象にしたサイト比較イメージ調査
調査対象:全国の20代~50代の男女 1052名














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